受験期の親が心得るべき「合格三か条」について

12月後半ともなると仕事も家庭も世の中も今年の総括な方向へ動いていきますが、受験生とそのご家族はそんな人々の流れに逆らうように志望校合格という目標へ向かって最終ギアを入れ突き進んでおられるのではないかと思います。我が家の長女長男もそんな苦しい時期をなんとか乗り越えてきましたので、子供自身の辛さだけでなく親の苦労もよくわかっているつもりです。この時期、電車などでマスクをせずに咳やくしゃみをしている輩を見つけるとぶっ飛ばしたくなったりするような季節なのです。


そんな目が血走った親御さんとしては、子供や家族のこれまでの苦労が報われるよう神様の手を借りてでも春を呼び込みたい、そう思うのは当然でありますが、その前に、とってもシンプルで、でも実は実行するのは意外と難しくて、しかしすっごく重要で効果抜群の「合格三か条」を伝授いたしますので、ぜひ検討してみてください。


合格三か条
一、 おこらない
ニ、 あわてない
三、 あきらめない


おこらない
時には子を叱ることは必要ですが、叱ると怒るは違います。怒っても何の足しにもならないし誰も得をしません。
と同時に、夫婦間の(受験に関わる)喧嘩も控えましょう。子供の集中力を削ぎますので。怒らないことです、怒らない、怒らない…。


あわてない
残された時間は限られていますが、集中することと慌てることは違います。
これまで積み重ねてきたことを信じて(それが多いとか少ないとかもう関係ないですからこの時期)、慌てず、時間を無駄にしないようにしましょう。


あきらめない
このままじゃだめだ、だめかもしれないと、不安になったり見通しが立たないようなことが仮にあったとしても最後までやり抜きましょう。
受験は結果ですから何が起きるか最後までわからないものです。諦めなければ何かが起きるかもしれないですが諦めたら何も起きません。


実はこの三か条、娘の高校受験で当時通っていた学習塾の先生から授かったものなのです。こうやって見てみるとどれも当たり前のことなのですが、本番が近づいてテンパってくると、結構やっちゃうんですよね、怒ったり焦ったり悲観的になったり…。受験するのはあくまで子供本人ですから親はサポーターとして支えてあげなくてはいけないのに、ついつい自分のことのように思ってしまい、親のなすべきことを見失ってしまいがちです。そんな時にこの三か条を塾で教えていただいて、すごく心強く感じたことを今でもはっきりおぼえています。