アイドリングストップの心理効果


額面上はハイブリッドを除くガソリン車最高燃費となる某車を義理親が買いまして、ちょっと拝借してアイドリングストップを体験したりしております。


少々乱暴な表現が許されるならば、「クルマが止まるとエンジンも止まる」メカニズムのことをアイドリングストップと呼ぶわけですが、この機能が正常に動作しているクルマは信号待ちのたびに無音になります。クルマの音の元、エンジンが止まるから当然の無音です。エアコンをつけている時だけは送風音がしますが、そうでないときは完全な無音。ちょっと落ち着かない時間帯です。この異様な体験がはっきりと記憶に刻まれることによって、ほんの数キロ走っただけでも自分たちがいかに「停止」「スタート」を頻繁に繰り返すという燃費的環境的に非効率な運転を強いられていたかを思い知らされます。


たとえば買い物に行って帰ってくる程度の距離でアイドリングストップによる燃料節約がどれだけできたかといえばほんの数~数十ミリリットルなんですが、それでも、エコしたという自己満足が十分得られるほどにアイドリングストップの心理効果はあるようです。しかも「無音」に慣れると、アイドリングストップのないクルマに乗っているときもエコな運転を心がけるようになります(少なくともぼくは)。


ちなみにこのクルマ、他にもエコに関する小芸を持っています。「エコ走行度」をクルマが勝手に判定してぼくたちがどの程度エコな運転をしているかを百点満点で表示してくれちゃう機能がそれ。これは燃えますね。単純でバカバカしい仕掛けかもしれませんが、点数アップに熱中しすぎて事故を起こしたりしない限りは、プチエコに貢献できる「良いお節介」だと思います。