これまで何度か足を運び、このブログにもすでに2度ほど記事を書いている蒲田の名店「とんかつ鈴文」ですが、いつも注文するのは奮発の『特ロースかつ定食』(2100円。ちと高い)でした。この満足度銀河級のロースを食べるためにこの店に来るのだ!と自分の中で勝手に決めてつけていたのですが、今回は標準メニューの『とんかつ定食』(1300円)をはじめて注文しました。
特ロースだと今日はちょっとヘビーかも、というのが標準「とんかつ定食」を初体験しようと決めた理由だったのですが、届いたお皿を一目見てのけぞりました。
ど、どこが標準メニューなんじゃい…! 十分すぎる、いや、想像をはるかに超えるしっかりした厚みの肉がどどーんと目の前にあるではないですか。パッと見では、800円ほど割高な特ロースとの区別がつかないほどの充実の肉。
一口食べてみて、ボリューミーでジューシーな肉質が特ロースを思い起こさせ、これなら特ロースでなくても鈴文を十分堪能できるではないか、とさえ思いました。
ちなみにここのかつは、以前も同じようなことを書きましたが、「とんかつ」というよりも「とんかつ風な別な食べ物」と定義したほうがいいのかもしれない、と思わせる味わいです。ミディアムレアな肉の食感と風味が、とんかつを味わっているというより肉厚なローストビーフをいただいているときのような感覚をおぼえるからです。こればかりは実際に食べていただかないとわからないところですね。
とんかつ鈴文は水曜と木曜が定休日ですので、お間違えのないよう。