ついに500gの世界へ突入! 〜 『野菜一日これ一本』(カゴメ)


カゴメの野菜飲料「野菜一日これ一本」をほぼ毎日愛飲しています。元々は280gのペットボトルが主製品だったのですが、濃縮度を上げて小さな紙パックにした新ライン『超濃縮(125ml)』が登場してからはランチの時にこの「超濃縮」を2パック飲むのが慣例化していました。


そのカゴメさん、パワーアップしたペットボトル版を投入してきました。従来は一本あたり450gの野菜を使用、とうたっていたのですが、新製品は原料の野菜が500gへと増量!


味は、かなり変わりましたね。計算上は「超濃縮」の方が野菜濃度が高い*1はずですが、「500g」は明らかに繊維を感じるどろっとした舌触りが残り、より濃厚感があります。使用する野菜の品目数も増やしたようなので配合がだいぶ変わったのかもしれません。率直な感想としては、野菜が濃くなること自体は大歓迎なのですが、飲みやすさを気にして中途半端な味付けになっちゃってるかな、と思いました。ここまでやるなら、ほんとに濃くて、野菜飲料好きの心をくすぐる、いかにも野菜がたっぷり入ってそうな「苦い味」バージョンを出してもいいんじゃないかと思います。


この「濃い野菜」系の飲料では伊藤園カゴメのライバルです。最初に発売したのはカゴメで、なんと2004年。ずいぶん前からあったんですね。伊藤園が対抗製品を出したのは比較的最近の2009年で、その後濃縮度を上げた製品を伊藤園が出したことから「濃さを追求する戦い」が2010年から激化しました。時間軸で並べると以下のとおり。


2004年    カゴメが「野菜一日これ一本」発売(野菜350g
2009年    伊藤園が「濃い1日分の野菜」発売(野菜350g
2010年3月  伊藤園が野菜使用料を450gへ
2010年5月  カゴメが野菜使用料を450gへ
2011年3月  カゴメが「超濃縮」発売(野菜350gを125mlへ。これが現在でも一番濃い)
2011年6月? カゴメが野菜使用料を500gへ


こうやって振り返ってみると、「濃さを追求する戦い」というよりは、伊藤園の濃さに触発されたカゴメが意地になって濃厚バージョンを増強し続けているようにも見えますね。


実はこの「500g」、発売されていることを知らずに会社近所のコンビニでたまたま見つけたのですが、カゴメのウェブサイトにも載ってないようです。ニュースリリースも見当たりません。どうしてなんだろう。一部店舗でテスト販売でもしてるのかな、とも思ったのですが、アマゾンでも買えるみたいだし、ちょっと不思議。

*1:超濃縮は、350gの野菜を125mlへ濃縮