『SPACE BATTLESHIP ヤマト』はヤマトだった


SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観てきました。映画館に入った時にまず驚いたのがその客層で、平均年齢は50歳を優に超えていたと思います。年齢層高すぎ(笑) 男女比も半々くらいでした。


ヤマト世代ど真ん中のぼく(1966年生まれ)としては配役を聞いた時点で完全に観る気が失せていたのですが、12月1日の公開初日に鑑賞してきた方々のツイッター上でのつぶやきが予想に反して好印象のものばかりだったので、急きょ方針を変更。まっさらな気持ちで映画館へ向かいました。


さてその内容は。ネタばれにならないように印象を列挙します。

  1. 主役はヤマト自身。そう考えて観れば配役は気にならない。ただしガミラス勢の扱いはちょっと不満。
  2. 特撮(死語?w)は余裕を持って合格点。大金投じたハリウッド作品と比較するのは野暮ってもんです。ヤマトが実写(ってもCGだけどw)になってること自体がファンとしては鳥肌ものなのだ。
  3. ストーリーやキャラクター設定は大幅に改変されているが、好き嫌いは別として仕方のないところだと思う。なんたんって14万8千光年を2時間ちょっとで往復しなくちゃいけないわけで。
  4. 思い切って全2作にするというチャレンジしてもよかったかも。展開が早すぎて、心情描写が十分にできてないように思う。沖田艦長と古代進の信頼関係とか森雪との愛情の変化とか、あるいは人類がヤマトにかける希望の重さとか。
  5. キムタクはいつでもどこでもキムタクであることを再確認。(彼は一生このスタイルだな)
  6. 黒木メイサの容貌は個人的には苦手だけど、今回のシナリオには合っているのかもしれない。髪型とか特に。(もし沢尻エリカだったらまったくダメだったと思う)


上記すべてオリジナルヤマトを知ってる者の視点だけど、ヤマト世代じゃない方がどういう印象持ったかは逆に興味あるところです。


オリジナルがそこそこスケールの大きな作品なので、派生作品にしてもおもしろかったかも。やるならデスラー主演とか、あるいはアナライザーから見た人々とか。思い起こせば、『さらば宇宙戦艦ヤマト』は『スターウォーズ』と同じ年(1978年)に公開されたんだよなあ。かたやアニメだけど、良い意味で日本的な重厚感ある70年代作品でしたね。それを1本の実写映画で表現しようというチャレンジには拍手。「関係者」さんがどれだけ派生ビジネス見込んでたかとか、そんな下衆の勘ぐりはしないことにします。