いまさらですが飛び込みのリクルーターに注意


会社の電話が鳴り、受話器をとると「イケダ?」と男の声がする。英語。違うんですけどと答えると、「イケダとさっきまで話していたんだけど途中で電話が切れちゃって、でも彼の電話番号がわかんなくて困っているので探してほしい」と助けを求めてきます。


香港から携帯で電話しているという彼のために、社内アドレス帳で "Ikeda" を探すと、6人もヒットしたためその旨伝えると、「うーんどうしよう」と当惑気味。「じゃあ、自動車関連のプロジェクトマネジメントをしているコンサルタントの連絡先を教えてほしい。そしたらわかると思うから」などと言い出すものだから、ちょっと怪しいなとそこで初めて気づきます。


でもこういう時って、悩む。単なるリクルーターの飛び込みじゃないかと疑いつつも、大事なお客様やパートナーだったらどうしよう*1、なんて思ったり。でもおいそれと社員の連絡先を教えるわけにはいかないので、もう一度名前と社名、社内での役割(role)、そしてどうして連絡を取りたいかの理由を簡潔にメールで書いて送ってくれ、そしたら探してみるからと言って、ぼくの会社のメルアドを伝えて電話を切りました。会話時間は、そうだな5分以上話していたと思う。


メールはすぐに届きましたが、アドレスのドメインが yahoo.com。いよいよ怪しいなと本文を見ると、役割は「senior manager」、理由は「電話が途中で切れたから」。そんな情報で数百人いるコンサルタントから目的の人物を探し出せるかい!、と1、2度メールの応酬をしましたが、相変わらず「ワタシノroleハ running business デス」などと曖昧なことを言って要領を得ず。最後にストレートに、役割ってのは役職のことじゃなくて貴方が会社の中で果たしている職務内容です理由というのはどのような話をしていたかとか何のための電話だったかとかそう背景のことなのです、と書くとその後ノーレス。


この手の問い合わせには、相手が万が一本当のお客様だったりしたときのことを考えて丁寧な応対を心がける必要はあると思いますが、突然電話してくる飛び込み、特に外人は、押しが強くて相当しつこいので注意しましょう。(←本当のお客様やパートナーだったらこちらの連絡先がわからんということはないと思うが、あれやこれやと言い訳かましてくるので注意、という意味)

追記: こーゆーのを「ソーシャル・エンジニアリング」っていう場合もありますね

*1:社名は聞いたけど相手が香港だっていうのでお客様かパートナーかそれ以外かの判断つかず