食欲に負けるな


少し前からになりますが、すき家が「メガ牛丼」を始めたそうですね。肉が並盛りの三倍、ご飯は大盛りと同じ。とにかくおなかいっぱい牛丼を食べたいひとにはいいと思いますが、肉とご飯のバランスが悪そうです。私は大盛りですら飽きてしまうので、ちょっと手が出ない。


他方、先日スーパーで見かけたグリコの「ミニセレ」。通常アイスの小型版で、1コ約50円程度で買えます。市販アイスといえば「チョコモナカジャンボ」(グリコではありませんが) が値段と味のバランスが高くて気に入っているのですが、以前からこの半分のサイズのものがあればなお良いのだがなあ、と思っていたので、ベリーグッド。


ハンバーガーにしても牛丼にしても「メガ」はどう考えても摂取過多。対象が若年層なんだろうからニーズはあるのもうなづける、と思っていたところ、今朝のテレビ番組を見るとサラリーマンも結構注文しているんですね。これっっだけメタボが注目集めているのに、インタビューを受けたおじさんたちのコメントは「おいしいものを食べるのにがまんなどできない」、「食べた分運動すればいいかな、と思って」などなど。


私は、日本食は「味」の表現において世界一だと思っていますし、しかもそれを「健康」としっかり両立できている点で、日本人は他地域と比較にならないくらい最高の食文化を送ってきたはずですが、現代では「味わう」ということと「食欲を満たす」ということのバランスが崩れていますね。さらに、ここにきてヒットしている数々の "メガ" 級メニューのボリュームは「食欲を満たす」といったレベルを軽く超しています。確かに貧しい時代には「味わう」などという余裕はありませんでしたが、豊かになった今だからこそ、食事を「味わう」ことをより楽しみ、量は腹八分目、七分目くらいでおさえる自制心を持つことは、健康面だけでなく仕事面でも他の生活面でもプラスになると思うのですが。


かく言う私も飲んだ後は自制心を失い、カレー&ラーメンなどに走る場合があります。アルコールが入ることによって、「飲んだときくらいいいじゃないか」という自分への甘えが自制心に勝ってしまうわけです。平常時にも「甘え>自制心」の状態だったりすると、そのままメタボ街道なんですね。ひとつ、忘れてはいけないことは --とくに30代以降の方は新陳代謝も落ちていますから-- はっきり言って外食で出される食事はほとんどすべて過剰摂取量を超えているということです。大盛りを選ぶことは論外。「ダイエット」などと構える必要などない。目の前に並んでいるものはすでに摂るべき量を超えているんだから注意しよう、と自分のコントロールができれば、自然と体重は適切なところへ近づいていくはず。