"つなぐ" - インフォテリア・オンライン出発


以前、「使える Ajax 表計算」としてインフォテリアが発表した「OnSheet」を簡単にご紹介しました。そのインフォテリアが、100%出資の SaaS 専業子会社「インフォテリア・オンライン」をこの 10 月 22 日に設立、同時に OnSheet の提供開始を宣言しました。インフォテリア・オンラインの新社長、藤縄さんは以前いっしょに仕事をしていたことがあるのですが、SaaS 専業するとういうチャレンジグでわくわくする商売を始められるということを、うらやましく思いますし、とってもうれしいです。


第一弾のサービスとしてスタートさせた表計算 OnSheet は、法人向けには 500円の月額料金をチャージしますが、個人は無料。『法人向けの事業の成功は、個人ユーザー数の増加と認知度の高まりが基盤になる』という同社の見方自身は正しいと思う。次の一手は何かなあ。ワープロじゃぁないよね。やっぱコラボレーションツールでしょう。もっとも、「コラボレーション」っていうのは、考え方としては "どこにでもいてほしい" 思想だし、実際、OnSheet にもその要素がしっかり取り込まれています。ここでいうコラボレーションツールっていのは、駆け込み寺であり、プロジェクトルームであるようなロータス ノーツな世界のこと。ただ、そういう世界を実現するソフトウェアが、100% pure SaaS としての提供がいいのかどうかは (ノーツの良さをよーく考えてみると) 何とも言えない。親会社のインフォテリアの過去の動きを見ると、SaaS かどうかにこだわるというより (インフォテリア・オンラインとしてはこだわるのかもしれないけど)、オンライン社設立のプレスリリースにもあるように『インターネット上のサービスとPCにインストールされたソフトウェアの違いを意識しない』という世界でのサービス提供者を志向しているようなので、ちょうどいいバランスのソリューションを出してくるかもしれません。


企業のバックエンド側は「ASTERIA」でがっちり "つないで"、人とシステムあるいは人と人をソフトに "つなぐ" 世界を作っていく。。。 柔と剛とは言い古された表現ですが、人とコンピュータとのかかわりをそういう両面から考えていくことで、IT がより生活を豊かにするものとして次のステージに進めるのだと思います。


ところで、SaaS は「サース」って読みます? それとも「サーズ」? 私は前者。