記者発表の準備は楽しいお仕事


記者発表の準備というのは、なかなか楽しい。単純な「投げ込み」(記者向け発表レターを配信する行為)も楽しいし、記者会見はさらに良い。


他の業界のことはわからないけれど、私がこれまで十数年携わってきたいわゆるIT業界の記者会見というのは、発表者側からの一方的なしゃべくりはせいぜい30分かそこらで、あとは Q&A。(実際は、会見終了後の個別の質問対応がさらに熱い時間帯なのだが) まあ、他業界も大差ないのではないかと想像します。


投げ込みにしても会見にしても、記者とのコミュニケーションを控えた発表者は、簡潔で、具体性があり、はっきりとしたメッセージを準備しておかなくてはいけない。とくに IT 業界側にいる人間には、変なはやり言葉や略語、わかったようなわかんないようなあいまいな表現を使う輩が多いですが、その調子で記者対応をすると単なる自己満足で終わってしまいます。(多くの場合、当人はそれを失敗であるとは気付かない)


そういうわけなので、記者会見に向けた資料作りは、無駄な言葉やあいまいさをいかに排除できるかが勝負。IT業界ももっと言葉を大事にしなくちゃ!と常々考えている者としては、やりがいのある仕事のひとつです。 ...なんですが、最近は多忙を極め、十分に練った準備ができていないという状況で、ちょっと欲求不満。(ということで、明日は記者会見なんです。出番が無いのでつまんないんですが(笑))