書籍検索端末は素直に便利


会社近くの丸の内オアゾ丸善(本屋さん)が入っているのですが、各フロアのいたるところに"店内検索端末"*1が設置されています。これって便利ですねー。「どうしていままでなかったんだろう」と素直に感動したのですが、きっと以前からこの手のサービスはあったんでしょうね。今の会社に転職するまでは勤務地近辺に大きな本屋さんがなかったものですから、すっかり時代に取り残されていたのかもしれません。*2


この端末、タッチパネルをインターフェースとして、探している書籍の価格などの基本情報、そして売り場のどこにあるのかをわかりやすい記号と店内地図上の矢印で教えてくれるシステムとなっています。


たとえば昨晩は、


 い) 『ええと、「和書」で、書名が...「わたしをはなさないで」っと。えい、"検索"!』
 ろ) 「お探しの本が見つかりませんでした」 - 『え?おかしいな。よし』
 は) 『出版社は「はやかわ」、著者が「いしぐろ」。よしこれで出るだろう』
 に) 『お、今度は出た。2Fのこの棚だな。検索結果を印刷していこう』


という具合にすぐに探したい本が見つかりました。ユーザー視点であと一歩だなと思うのは、

  • 手順(い)にてヒットしなかった*3 *4 のが不満です。こういう基本的なところはとっとと改善していただきましょう。*5
  • また手順(に)にて印刷機能が提供されているのですが、画面で「印刷」ボタンを押すとほんの一瞬Windowsの印刷画面が顔を出します。かわいいといえばかわいいのですが、これって技術的に省略できないのですかねえ。ITには美的センスも必要です

さて、書籍検索システムは家の近所の図書館にもあるのですが、こいつの難点は物理的な本の場所を示してくれないこと。もっとも、図書館という性質上、場所を特定するにはICチップを使うしかないのでしょう。みなさん、勝手なところに本戻しちゃいますからねえ。でもこのシステムにもいいところがあって、同じ市内の他の図書館の蔵書&在庫情報が連携しており、「ああ、こっちの図書館なら未貸出で置いてあるみたいだからちょっと足伸ばすか」ということができます。これ、さいたま市の図書館の事情ですが、ほかの自治体でもやってますよね? 上記丸善のケースと同じですが、ちっとも新しくないことに日々素直に感動しておる次第です。


【補足】 紀伊国屋のサイトを見てみたら、ネットから各店舗の在庫状況がおおむねわかるんですね。ネットで確認して買いたければ予約&店頭で受け取りができる。ここは丸善の負け*6。あとは端末のユーザビリティーの勝負だな。今晩ちょうど新宿に行く用事があるので試してくるとします。

*1:名前ついているのかな?

*2:少なくとも丸善オアゾ店(=丸の内本店)では開店当初から設置されていたのでしょうから、もう2年くらい前からあったんでしょうね(笑)

*3:本の正確なタイトルでは「はなさないで」が漢字の「離さないで」でした

*4:漢字の使い方によって正しく検索できないっていうのは、近所の図書館でもおなじでしたねぇ

*5:いまネット上の丸善のサイトで試したところ、同じ条件でも正しく検索されました。検索システムがまったく違うのか(よくあること)、はたまた単にぼくが店頭でタイポしたか(これもよくあること)...

*6:2006/08/23 12:43 updated>丸善のサイトをよく見たら、ちゃんと店舗在庫確認&予約(取置き)ができるではないですか。ということで実現できる機能としては引き分け