心と胃が癒される「とんかつ丸五」(秋葉原)

ぼくの最も愛するとんかつ屋とんかつ丸五」(秋葉原)へ実に3年3ヶ月ぶりに伺いました。パンデミックの影響でほぼ100%在宅勤務になったことから仕事帰りにお邪魔することもなくなり足が遠のいていたのです。それ以前は、最低でも月に一度はここのとんかつをいただいていたので、久しぶりに実家に帰る時のような気持ちで秋葉原を目指しました。

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久々に訪れたお店は以前と変わらず、ぼくの大好きな佇まいと香りとおもてなしで迎えてくれました。いつものように店の壁に沿った行列に並び、その後店内に通されると、顔馴染みの職人さんだけでなくはじめてお目にかかる職人さんもいらっしゃり、この3年余月の間に人の入れ替わりが少しあったようです。注文や配膳を仕切っていた男性も見当たらなかったな。どうしたんだろう。

 

席に着き、いつもの「ロースかつ定食」を注文すると、揚げ場を担当する職人さんに久しぶりの会釈をしました。あー、戻ってきたんだな、という気持ちに包まれた一瞬です。

 

ロースかつ定食は300円ほど値上がりし、テーブルの上からは付け合わせのらっきょう漬けがなくなっていたけれど、それ以外は以前とまったく変わりはありませんでした。心が落ち着く…

 

そう、この黄金色のロースかつがたまらなく好きなのです。心と胃が癒される、極厚なのにしっとりと柔らかい、やさしいとんかつです。言葉は要りません。黙っていただきます。

 

 

ゆっくり、じっくり、以前と変わらぬとんかつを味わった後は、食べ終わる直前の絶妙なタイミングで卓に置かれるジャスミン茶を飲みながら、しばし余韻に浸ります。このひとときが至福なのです。

 

店を出る前にあらためて店員の方々と笑顔で挨拶を交わし、今日の丸五さんとの暖かい時間は終わりました。また通いますよ。