「X」の使い方について

IT業界に特有なのかもしれないので他業種の方で「?」と思われた方がいらっしゃったらごめんなさい。

 

会社同士の協業や業務提携、製品やサービス同士の連携をあらわすときに、両者のロゴなどを「X」でつないだ表現をよく見かけますが、これ、日本特有の用法かもしれません。

 

「かけ合わせる」に引っ掛けて掛け算をあらわす「X」を使っているのかと思いますが、ぼくの勤める会社の米国本社にいるブランディング担当に「X」の使い方について問い合わせたときに、「それって、こっちの感覚的には "against" (対立)っていうふうに見えるのであまり使わないな。ネガティブな印象を与えかねないのでね。でも日本ではポジティブな意味を持つのであれば、使っても構わないよ」と言われました。

 

そう言われて海外の同様の表現をいくつかさらってみたところ、両者(社)のロゴの間に使っているのは「空白」か「|(縦棒)」がほとんどのようでした。(中には「X」もあるのかもしれませんがざっと探したところ見当たりませんでした)

 

良い悪いの話ではありません。文化の違いを書いておきたかっただけです。ただ、頭の固い本社ブランディング担当がいる外資系企業などだと、「X」を使うなど許さん!というところもあると思いますし、もし協業やシナジー事案を日本国内以外へも発信したいのであれば、そのビジュアルでは「X」は避けたほうがいいんだろうな、というお話です。