SNSでの話。普段は穏やかでユーモラスな発言をしている人が、書き込む話題が政治がらみになると突如豹変してえらく口汚い言葉を使って気に入らない政治家や政党を罵る、そんな場面をよく目にします。これ、なぜなんだろう？
はい、日本は言論の自由が保証されている国ですから基本的に何をどう言っても構わないのですが、個人的には政治がらみの罵詈雑言はあまりいい気分がしません。
政治に真剣に向き合っているからこそついつい語気が荒くなってしまうのかもしれませんし、私たちの社会をより良くしたいという強い正義感から知らず知らずのうちに攻撃的な言葉を吐いてしまうのかもしれません。でも、真剣に政治に向き合うからこそ、社会を良くしたいからこそ、対話がより重要になるのではないでしょうか。対話の前提は、相手を強く否定したり、罵ったり、ヤジを飛ばしたり、そういった「相手を倒す、打ち負かす」といった態度ではないと思うんです。
ゲームや映画の中では敵味方が対立してもいいですが、現実の世界をより良くしていくためには、建設的な対話とお互いをリスペクトする態度が必要ではないでしょうか。もっともそういった態度が求められるのは一国の政治事に限った話ではないですが。
