駒込のとんきもエンターテインメント(とんかつ)


目黒の本店からのれん分けされ、かつては麹町にあったとんかつの名店『とんき』。今月から勤務先が麹町〜半蔵門エリアになったのですが、その麹町の店は残念ながらすでに閉店してしまっていました。麹町とんきは、とんかつの基本型は継承しつつも店構えやおもてなしのスタイルが目黒とは少々異なっており、ぼくは結構気に入っていたので閉店はすごく残念でした。
(参考過去記事: 麹町の「とんき」も悪くない (とんかつ)


ところがひょんなところから『とんき』が駒込にもあるぞということをFacebookで知りまして、居ても立ってもいられずお邪魔してきました。最近オープンしたわけでもなさそうで、とんきだから当然といえば当然ですが、結構な人気店のようです。


お店の外観、白木造りのカウンターのみのオープンキッチンとなっている店内は、目黒本店をそのままコンパクトにした印象。お店の人と客との距離感は、目黒>駒込>麹町、といったところです。(麹町は狭かった!)


注文したロースかつはこちら↓。まぎれもなく、とんきのロースかつでございます。


見た目は同じでも、食べてみるとそれぞれの店で少しずつ味が違います。駒込のとんきは、目黒や麹町と比べてお値段は若干お安めで、かつの仕上がりも庶民的な味に感じましたが、パコパコした甲冑のような薄硬い衣はとんきそのものです。


とんきという店は、かつ自身が飛び抜けておいしい!というよりは、「とんき流」とも言える独自の衣と、一種エンターテインメント化した活気ある店内を総合的に楽しむ "場" とぼくは思っています。さきほど「目黒本店をコンパクトにした店内」と書きましたが、駒込のとんきでは、こじんまりとした中にも『とんき』スピリットを感じる楽しくも懐かしい時間を過ごすことができました。

とんかつ とんき 駒込
東京都北区中里2-16-3
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