デジタル的社会のトバグチ


iPadが出た時、パソコンを持ってないという知人が「テレビでやってたんだけど、あれいいね。いくらくらい?」と聞くので、「パソコン持ってなかったよね。iPadはパソコンないと使えないよ」と言ったら絶句していました。その同じ知人が今度は「電子書籍出たねぇ。テレビで見たんだけど、どれがいいかな?」と。TVの影響力はすさまじいな、パソコン使ってないという人へもしっかりリーチできてる、と再確認。


電子書籍電子書籍リーダーについては、やれこのメーカーのは母艦がいるのかしかもWindowsだけなのかコラとか、液晶だめだめ電子インクだよとか、iPadとは完成度が比較にならないとか、本が揃ってねーぞとか、まあいろんな意見があるわけですが、これまでぼくが聞いてきたのはITをそれなりにわかっててネット関与率も比較的高い方々の意見が大半。上で例にあげた知人はコンピュータやネットのリテラシーが低い方なのですが、さて、ぼくたちは正しく物事を捉えられているでしょうか、あるいは偏った見方しかできていないのでしょうか。興味深いので彼にはぜひ買っていただいて感想を聞いてみたかったのですが、ついつい正直に(ネガティブという意味でなく)現状を伝えたところ、やや引いていました…(笑)


2010年もあと十日あまりですが、今年はiPadAndroid、そしてここに来て電子書籍に盛り上がりの兆しが見え、これまで興味がなかった層の方々の口からそれらの単語が聞かれるようになりました。デジタルテクノロジーがいよいよ生活に深く浸透し出した年になったという実感がありますね。来年がすごく楽しみになりました。