品がいいって、どういうことだろう


「品がいい人」とそうでない人の境目はどこにあるのだろう、とふと考えることがありました。あまり熟考したわけではないので多分に感覚的なまとめになりますが、一言で表現すれば、品がいい人とは『他人を不快にさせないことを考えながら主張する人』なのかな、というのが今のところの結論です。


「他人を不快にさせない」と「他人の目を気にする」は似ているようで意味は違います。完全に別物とまでは言いませんが、私の考えでは、前者は「他人を不快にさせないように気を配りつつも自分の主張はする。それはファッションであったり物事についての考え方であったり」、後者は「美や主義について他人の評価から外れないように自分を合わせる」だと思っています。だから、金持ちかどうかとか、生まれ持った容姿がいいかどうかなどは、品のよさに直接関係ありません。むしろ、金の使い方を間違ったり(不自然にブランド物を身につけるとか)、生まれ持った容姿をひけらかす人は、他人の目を気にはしているかもしれませんが品がいいとは言えないでしょう。一方、控えめにしていれば品がいいのかというとそうでもなく、主張なく控えめなだけの人は単に「目立たない人」です。


他人が不快になるかどうかというのは、国や文化の違いが当然あらわれるところですが、そういうボーダーをまたいで品のよさを感じる人もいるのが不思議です。思うに、強い芯を感じさせつつも気配りや謙虚さを併せ持った人に、普遍的な品のよさを感じるのかもしれません。そういう意味で、「気配り、謙虚さ」が「他人を不快にさせない」に通じているのかな。