お約束のお役所 〜 車の名義変更


SAAB のローン返済が終わったので信販会社から「車の名義を変えてくれー」という知らせが数ヶ月前に届いていたのですが、面倒くさそうなのでしばらく放置していました。しかし、せっかく負債がなくなったのに車検証の所有者の欄にいつまでも自分以外の名前が入っているのもどうかと思ったので意を決して手続きをすることに。


果たして手続きは面倒くさかった。


運輸支局の建物に入り、まずどこへ行って何をすればいいのか質問するのが最初のステップ。信販会社から届いた通知やウェブサイトなどでも概略は書いてあるんだけど、あまりにも簡略化されていて (つまり概念が図式化されているだけ) 実際に何をしたら良いのかよくわからない。早速「質問はこちら(1番窓口)」という窓口を見つけたもののズラズラ人が並んでいたのでほかの窓口で暇そうにしているお兄さんに「あのー、まず、何をすればいいんでしょう...」と聞いてみたのですが、「質問は1番でお願いします」という "お約束" な扱いであっさり撃沈。仕方なく1番に並んで待つこと15分、やっと段取りを聞けたのですが、これがまた、録音テープの早回しかと思うくらい流れるような見事な説明で、すべてを記憶できず。仕方なく「まずここへ行って」と言われたところへ行き、そこでまた聞けばいいかと移動。


指定の場所は同じ敷地内の別な建物。名義変更手続きをする前に、まず信販会社からの委任状を受け取ったり何のことやらわからない申請書を書いて印紙貼ったり、てな作業をやらなくてはいけないようです。そこでの手続きが終わると、受け取った書類の束を持って本丸の運輸支局へ戻り、ようやく名義変更の申請。OCR 用紙に鉛筆で記入するのですが、サンプルを頼りに見よう見真似で記入し提出したところ、あっさり差し戻し。「これとこれとこれを記入してね、ああこれは書かなくていいの (と言いながら乱暴にガシガシと二重取り消し線を入れられ少しムカっとくる) それから印鑑をここにね...」。まあ一苦労。


書類にオッケーが出ると、最後に新しい車検証を受け取るのですが、それまでさんざん印鑑証明だ実印だと本人確認をしつこくやってきたくせに、肝心の車検証を渡す段ではかなり適当に手渡し、「はい、どうぞ」。なんだかなー。


一生のうち何度もお世話になるところではないからこそ、大多数の庶民にとってこの手の手続きは面倒でわかりづらいまま必要なときに必要なだけ困ってしまうのですね。来訪者のパターンごとに段取りを具体的に記述したペラでも作ってくれれば1番窓口のご担当者も楽になろうに。


あまりに疲れたので、帰り道にあった「清河寺温泉」にて源泉かけ流しをいただいてまいりました。