自分がデジタル世代と言えない理由


お気に入りの『とんかつ丸五』へ向かう途中、昌平橋交差点で信号待ちをしていると、ご老人から道を尋ねられました。とても柔らかな物腰で「ショーヘードームカンがどこかご存知でしょうか」とおっしゃっていたと思います。そこでぼくは、その場所が頭にすぐ浮かばず、「あー、すみません、ちょっとわからないです。ごめんなさい」と答えてしまったのです。


丸五に着き、順番を待つ列の一番後ろに立った時、気付きました。そして大きく大きく落ち込みました。あの時どうしてスマホで探さなかったのか、と!


デジタル世代なら、そして彼・彼女がそのお年寄りを助けてあげたいという気持ちがあったなら、あの時反射的にスマホを取り出してググっていただろうに。頭ではデジタルにそれなりに順応していると思っていても、指先はまだ対応しきれていないのだな、と思い知らされました。


地図アプリで「ショーヘードームカン」を検索すると、老人の足でも2、3分もあればたどり着ける場所に「昌平童夢館」があっさりと見つかりました。