昭和の偉大なるテレビ番組


昨晩『8時だョ!全員集合SP』というスペシャル番組をやっていました。番組誕生40周年を記念した同番組のDVDも発売されているそうですが、見返せば見返すほど、「全員集合」はすごい番組だったんだなあという思いを強くします。単に面白い番組やすばらしい番組は数々ありますが、「全員集合」の場合は、コンテンツの品質が極めて高いことに加えて、全国の土曜8時に家族団らんの場をセットしてしまった、という二つの面で、数少ない "偉大なる" 番組なのです。


コンテンツについては、あれが生放送であったというのがいまだに信じられないくらい。見事に作られた舞台装置、よく見るとかなり細部までこだわっている小道具、そしてもちろん肝心のストーリー展開も、すべてが緻密な計算の上に構成されていたことをうかがわせます。リハーサルも入念にしていたことでしょう。これを週一で16年間続けたというのですから、神業としか言いようがありません。


さてこの内容が果たして「エンタ」、「レッドカーペット」や「M-1」などなど平成のお笑いで育った世代に受け入れられるのかどうかですが、少なくともうちの子どもたちには大ウケでしたね。内輪ネタでも業界裏話でもなく、見ているものが素朴におかしく、頭で笑うのではなくお腹で笑える、それが昭和のお笑いだったんだと思います。