かつてロータス五反田本社勤務だったころ、夜も10時を回るとおもむろに「スシ、決めますか」などと言いながら当時の同僚とともに通い詰めた立ち喰い寿司の名店「都々井」。ここへ何年かぶりにお邪魔しました。駅周辺は拡張工事でだいぶ様変わりしていましたが、端っこの方でしぶとく営業しており、都々井は不滅だぜ、などと思いながら入り口の引き戸を右手で.....おぉ、自動ドアになっている!(笑) いつの間にこんなに近代化したのだ...
久しぶりの再会にも、まるで一週間ぶりかのように親しげに笑顔で迎えてくれるおばちゃんは、数年前とまったく変わらず。*1 職人さんも以前からの方がいらっしゃって、注文の前から気分は上々。12、3人でいっぱいになってしまいそうなカウンターには手洗い用の水道が等間隔に備わっており、「江戸前寿司、素手で行きましょうや!」と声をかけられているかのよう。
ここの寿司は本当にバランスがよい。ネタもシャリも小さめで、女性でもひと口で頬張れそうなサイズが心地よい。いや、決して小さいわけではないのだけれど、昨今の回転寿司の間延びした寿司に慣れているとほんの少し小さく感じるという程度。これが良い。逆に、"大きなネタが自慢です" みたいなうたい文句の寿司屋にも私はまったく興味なく、食事ってバランスなんだよなあ、と実感させてくれる都々井は、私にとってのベスト・オブ・スシヤのひとつです。ちなみに店内にあるメニューには「シャリが自慢です」と書いてあります。そりゃ一流寿司店にはかないませんが、ここのシャリはとてもバランスよい風味と食感を保っています。
立ち喰いということで、お値段は手ごろ。2カンで出てくる、まぐろ・いかクラスが200円。ほたてや甘えびが300円と、このクオリティーを考えればとってもリーズナブル。(100円回転寿司と比較するなよ)
夜も遅くまで営業していますので、五反田で遊んだあとにちょっと立ち寄り、、、なんてニーズにもしっかりこたえてくれます。ひとりで寄っても落ち着く店内です。(上の写真は、本日の私のメニュー。まぐろ、いか、真あじ、たこ、ほたて、甘えび)
*1:元々そこそこのお年だったので数年くらいでは変わりようがありません(笑)