ドラキュラは正しかった


少し前に話題になった科学系ネタです → 『若い血の中のたんぱく質には老化した細胞を復活させる力があることが判明


乱暴に話をサマりますと、若いマウスの血液に多く含まれ加齢とともに減少するたんぱく質「GDF11」を年寄りのマウスの血中へ注入したところ、若返りの兆候が見られた、とのこと。GDF11自体は人間にもみられるたんぱく質で、今回の報告をこれまた乱暴にとらまえますと、吸血鬼の話は本当だったんだ!ということになります。


GDF11の注入は老いたマウスの臓器や脳の若返りにも作用したとのことで、何やらゾクゾクしたものを感じます。年齢とともに減っていくたんぱく質を補ってやるだけで身体が若返るっていうのはあまりにイージーな話でありまして、一足飛びに人間の若返りに期待するのは無茶乱暴であるしもちろん倫理的問題もすぐ後ろに控えていたりしてはいるものの、物理法則はきわめてシンプルな数学で表現できるということを知っているぼくらとしては一抹の不安と一縷の望みが共存するなんとも複雑な感情でこの報告を受け止めているわけであります。


毎日大量の野菜ジュースを投与している者の経験から申し上げると、野菜ジュースを飲むようになってからほとんど風邪をひかなくなったのはなぜだろうという疑問と同じくらい神秘的で興味深い話題でしたので、GDF11などというサッカーっぽい名前のたんぱく質さんを今後もウォッチしていく所存です。