昨年の大河は酷評が合点のいかない『平清盛』でしたが、今年の『八重の桜』、一昨年とその前の『江』、『龍馬伝』と、大河は幕末(と戦国時代)が大好きです。というか、大河を見る方々が幕末好き、なのかな?
同じ時代を描いていても主人公が変わればストーリーががらりと変わるのは当然のことで、だからこそ大河には毎回違う楽しみがあるのですが、その「幕末大河」のおともに最適な本がありました。『幕末入門』です。
- 作者: 中村彰彦
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: Kindle版
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『幕末入門』は、江戸末期から明治にかけて日本で起きた時代の大変革を「藩」の視点から描いた歴史解説本です。全体を貫くテーマは「尊皇攘夷をめぐる、人、藩、組織それぞれの熱い思い」なのですが、立場が変われば描かれるストーリーも自ずと違ったものになるわけで、それがこの本を単なる幕末本にしていないポイントです。各章はそれぞれ以下の藩(や組織)を取り上げています。
オリジナルは10年前に出た本のようですが、今ということで言えば、今年の大河の主役である会津藩が最初の章で取り上げられているのがタイムリー。
歴史に覚えのある人からすると物足りない内容かと思いますが、私のような歴史オンチからすると非常に助かる大河副読本であります。なにより、史実を多面的に捉えているのがナイス。まさに受験物理のようです(意味不明?)。
Kindle版ならたったの450円。おすすめです!