ユニクロの広告が美しくない件


広告といっても、ここで取り上げるのは新聞に挟まって届けられる折り込みチラシのことです。


ユニクロって、テレビCMや店舗に設置されているポスター類は(好き嫌いはともかく)シンプルでほどほどセンス良くまとまっているものばかりなのに、あの折り込みチラシ(以下の写真参照)はゴチャゴチャしている上に価格表記を前面に押し出すというように商売っ気丸出しで、ごく平凡なスーパーのチラシと大差なくとても同じユニクロには思えません。


CMや店舗のポスターと折り込みチラシは目的が全く異なるからいいのであるとか、それと関連しておそらく作ってる部門や人が別なんだろうしと考えることはできたとしても、ブランド "UNIQLO" という観点からはあまりの違いに目がチカチカしてしまいます。


DRA〜ダイレクト・レスポンス・アド〜は、消費者による直接行動(購入するとか問い合わせをするとか)を促すために作る広告のことです。ユニクロの折り込みチラシはまさにこのDRAにあたり、「何が、いくら」ということを単刀直入に消費者に伝えることによって購買行動を引き起こそうとしています。メディアや店舗を通じて感じるUNIQLOブランドと折り込みチラシ(=DRA)での振る舞いのギャップが大き過ぎないか?というのがここでの問題提起でしたが、結局のところ(悪い意味ではなく)ユニクロとはそういうポジションを取っているブランドであり、潔ぎよさというか大胆さというか、ある種の巧妙さを感じてしまうから不思議です。