名勝負〜天皇賞(秋) 2008


結果的には人気通りに一着〜三着が決まったんだけど、歴史に残るいいレースでしたね。直線の牝馬二頭*1による凄まじい競り合いは、1996年の阪神大章典(ナリタブライアンマヤノトップガンの攻防)での記憶を呼び覚まし、鳥肌すら立ちました。レースも驚異的なレコードタイムであり、文句なく、史上まれに見る好レースです。


勝負に関しては勝ったウオッカが強かったと言うほかありませんが、かなりのハンデである長期休養明け、しかも逃げ切りが難しいこのレースで自ら先頭でハイペースなレースを引っ張った(つまり、常に他馬の標的になるレース展開だったということ)上に、記憶にないほど長時間にわたる写真判定にまで勝負の行方を持ち込んだ二着馬ダイワスカーレットは、勝ち馬を凌駕する力を持っていたと言えるでしょう。

*1:実際には、僅差の三着だった今年のダービー馬(ディープスカイ)が間に挟まって二頭のデッドヒートににガッチリ食い込んでいるのですが、その存在を忘れてしまうほどの熱い勝負でした