やせないための和食

saitokoichi2007-07-15



JR北浦和駅からすぐ、旧中山道沿いに「ますだや」という名前のうなぎ屋があります。見た目からして相当に古いお店で、いつ頃から営業しているのかまったく不明、ただし30〜40年は下らないでしょう。あいにくここでうなぎを食べたことはないのですが、店先に表示されている電話番号とそこに添えられているルビ (語呂合わせ) に今日気づき、この店の歴史の長さを再認識しました。


電話番号の下四ケタは「8771」、振ってあるルビには『ヤセナイ』とあったのです。きょうび、猫も杓子も外人のビリーまでもがやせること (あるいは太らないこと) に一生懸命なのに、"やせないために" うなぎを食べましょうとこの店は提案しているのです。放っておくとやせてしまう、そんな食糧難の時代からある店だということが想像できるものの、でも、うなぎってどちらかというとぜいたく品なわけで、そんな時代にぜいたく品を食べましょうと言い放つってなかなか大胆だなあ、と思ったりもします。


うなぎと言えば、浦和には大変多くのうなぎ屋があります。上述の「ますだや」に似た名前のうなぎ屋「満寿家 (ますや)」は、創業明治 21 年の老舗かつ超有名店。その満寿家をはじめ浦和にある 25軒のうなぎ屋から結成される「浦和のうなぎを育てる会」、そのマスコットキャラクターである「浦和うなこちゃん」およびテーマソング「ウナギヌラヌラソング」(笑) は、なんと漫画家やなせたかし氏による作品です。(くわしくはこちら)


今年 2007 年は、7月30日が土用の丑の日だそうで。