自然のほたるを見よう

最近、テレビのニュース番組、情報番組で「ほたるを見よう!」というプチ特集をよく見かけます。前のエントリーで「さくらんぼ狩りのシーズンは短い」と書きましたが、ほたるが見られる期間も短いのです。ほたるウオッチに適した時期はさくらんぼ狩りの季節とちょうどかぶっているので、「昼はさくらんぼ・夜はほたる」というツアーを組める季節でもあります。実際昨年は私もそれを実行しました。


ほたるは水のきれいなところでしか見られないと言われますが、実際そのようで、観測できる場所は限定されます。全国に「ほたるの里」というような名前のスポットが点在していますが、どこも、ほたる群生のために大変な努力をされています。ほたるは人生の大半を幼虫として過ごし、お尻が光る成虫でいられる期間は産卵を終えるまでの2週間程度。私たちが見るほたるは、そんな余命わずかな時期の光なのです。


昨年私が行ったのは、前橋市田口町にある「ホタルの里」。
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関越の伊香保と前橋の中間くらいの場所です。国道17号の田口町北交差点というところで曲がって(標識はあまり目立っておらず、一旦通り過ぎてしまいました)、あとはひたすら細い道をくねくねくね。駐車場では係員のおじさんの指示どおりに車を止め、そこからは徒歩です。田口町の「ホタルの里」は、毎日毎日ほたるが何匹飛んだ、人手はどのくらいだった、という情報を細かく Web へ掲載しています。こちらを参考に、人手のピーク、ほたるが多く見られる時期などを考えた上で、現地へ向かうのが良いでしょう。時間帯としては、暗くなるちょっと前に現地着ぐらいがちょうど良いと思います。駐車場の混雑も避けられますし、ゆっくり見られます。ここ田口町の観察場は比較的広く (長く?)、また、特定のスポットに人が集中するようなこともないので、人手が多めでも結構楽しめるんじゃないかと思います。


ほたるは拍子抜けするくらい簡単に手で捕まえられます。ただ、丈夫な虫ではないので、ちょっとだけ手のひらに乗せたらすぐに放してあげましょう。ほたるの光は求愛のしるしらしいので、そんな彼ら彼女らを邪魔してはいけません。そのほたるの光、点滅する周期は不思議なことに同期しています。一斉に光り、一斉に消える。この周期 (光る間隔) は地域によって異なるとも言われています。


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