短期集中!さくらんぼ狩りとなめこ汁


さくらんぼ狩りのシーズンはとても短い。いちご狩りは結構長期間楽しめますが、さくらんぼはそうはいかない。場所によっては一年の中でたった1、2回の週末だけしか開園しない (できない) ところもあったりします。


そのさくらんぼ狩りというやつを昨年始めて体験したのが、群馬県は沼田地区の「あざみサクランボ園」。


同園は二箇所のさくらんぼ狩り場を持っていて、関越自動車道の沼田または昭和インターから向かいます。ネットであーだこーだ言いながら最終的にここに決めた理由は、そこそこ人気で大きいけれどそれに甘んずることなく「お客様は神様だー」という思いが伝わってくる Web サイトだったからです。


インターを下りて園へ向かうと、道は徐々に広ぉーい斜面を登っていきます。空気が徐々に薄くなってくることを感じつつ (ほんとか?)、高原っぽくなってくると目的地は近い。さくらんぼというのは、いちごのように地面を這いつくばっているのでなく、木になっています。木はそこそこの高さがあるので、背伸びして届く枝とそうでない枝があり、後者は園に備え付けの脚立を使ってキリンの気分を楽しみながらさくらんぼをモギモギします。


このあざみサクランボ園、ひとしきり狩りを楽しんだ後は休憩所にて「なめこ汁」のサービスがあります。さくらんぼとなめこ汁の相関関係は謎ですが(笑)、上述のように高原という涼しい環境でサービスされる暖かいなめこ汁は強烈な記憶を来園者の心に刻みます。「また来よう」という気にさせるこうしたちょっとした気配りが、リピータをつかむために農園が必要とする「おもてなしの心」なんだと思います。