DoCoMo 2.0 キャンペーンは成功するか


おそらくそれを見た大半の人が「なんだろう」と思っているはずの "DoCoMo 2.0" ティザー広告ですが、『DoCoMo2.0は言うほどたいしたことないのでは?という証取法的考察』という新鮮かつ説得力のあるブログエントリーがありましたのでご紹介。


当該エントリーによれば、証券取引法で定められている情報開示に関する規則にドコモがきちんと従っているならば、彼ら (ドコモ) は「どんな技を使うかは、ヒミツ」としているこの新商品が大したものではないことを認識しているはずだし、このキャンペーン自身そのことをはじめから宣言しているようなものだ、とのこと。私は法律に詳しくはありませんが、ざっくり言うと、「ある程度の売り上げ増が見込める*1ような新製品を出すことを上場企業が決めたならば、そのことをとっとと開示しないと法律違反になる」というわけです。今回の広告ではそれを「ヒミツ」と公言しているわけで、結果的に自ら「大した売り上げ増はなさそうだよ」と宣言しているに等しい、という理屈が成り立ちます。大変興味深い視点です。


一方、商品自身は大したことなかったとして、"2.0" 時代のキャンペーンとしてはどうでしょうか。アンチ・ドコモの私がこうやってドコモのエントリーを書いている時点で、2.0的スタートとしては上々かもしれません。あとは、(1)どこまで子ネタを用意できるか、(2)自らが積極に消費者の中へ飛び込んでこれるか、(3)継続的なネタ提供が可能か、(4)消費者の反感を買うような妙な小細工をせずにいられるか、などに注目していたいと思います。私の感触では、広告の登場人物として

進化する「DoCoMo 2.0」の斬新で勢いのあるイメージにマッチした、今日本で最も注目されている若手俳優・女優陣、xxxさん、---<中略>--- xxx子さんの豪華8人キャスト。

(出典: ドコモのサイトより)


などと多人数の "豪華な" 有名人に頼っているあたりで、すでに底が見えた感があるのですが。。。 さて、結果はどうでしょう?

*1:当該商品を出す前年と比較して、その10%増の売上が3年以内に見込める場合