『芋たこなんきん』低視聴率の意外


先週終了したNHK朝の連続ドラマ『芋たこなんきん』の平均視聴率が過去三番目の低さ(関東の場合。関西は四番目)だったそうです。意外です。私はサラリーマンゆえあまり見ることができませんでしたが、それでも土曜は何度か見ることができたし、また、内容について見聞きしたこと(人づて&テレビガイド雑誌など)を総合して、今の時代に忘れられてしまいがちな「いたわりあう心」を持った夫婦を描いたとても良い作品だったと思っていたからです。


話の内容が受け入れられなかったのか、あるいは役者や演出がうまくいっていなかったのか。後者は好き嫌いの要素も入ってきますが、藤山直美さんも脇役の方々もいい味出していたと思うけどなあ。(多少舞台がかったオーバーアクションなところもありましたが)


前者はどうなんでしょう。私も含めて、世のおじさん・おばさんにとってのひとつの理想的な(完璧という意味ではない)、がしかしお互いの思いやりによって誰もが実践できるはずの夫婦関係・家族風景がそこにあったと思うのですが、かえってそれがリアリティーを欠いてしまった、あるいは見る側にフラストレーションを生じさせてしまったのでしょうか。少々強引な比較かもしれませんが、「芋たこ...」低視聴率を報じるニュースを見てなぜかすぐ心に浮かんだのは「VERY」や「STORY」のような婦人誌。ぼくからするとこれらのほうがリアリティーがなくて人工的な違和感を感じるんだけれども、多くの読者に受け入れられているということはそれが世の中的には「正しいこと」なんでしょうか。(そんな話以前に、連続ドラマとしての展開に抑揚がなさすぎたのかもしれませんが...)


まあ、きっちり見てもいないのに良いとか悪いとか言っちゃあいけませんかね。。。