美とコストの関係 - 木製コースター「レジーナ」


先日小学校を卒業した娘が、友達七人と卒業記念旅行 (みたいなもの) として以前から計画していた東武動物公園行き*1が昨日だったのですが、新四年生の弟が「俺も行きたい」と言うので親子三人で引率も兼ねて同行してきました。引率とは言っても、行き帰りと昼食時間のみを一緒に過ごした以外は新中学生たちは自由行動というスタイル。心配された天気もなんとか持ち、子どもたちは満足できたようです。


私は同園へ行くのは二度目だったのですが、遊園地エリアへ足を踏み入れたのは初めて。そこであの木製コースター*2「レジーナ」を体験しました。若い時分ならいざ知らず今はジェットコースターにそれほどの興味を持たなくなりましたが、こいつはなかなかよいですね。よい、というのは、巨大な木造建造物の存在感と美しさについてのものです。レジーナが何たるかについてはこちらに詳しい (動画で乗車体験までできる(笑)) ですが、とにかく美しい。金属柱を組み合わせた他の大多数のコースターと違い、強度の関係からなのでしょうか木を組み上げることによって構築したレジーナのコースは巨大な山に見えます。ガタガタと上下左右に小刻みに震える乗り心地は最悪(笑)ですが、コースターとしての興奮度は平均以上で、なにより壮観な「巨大な木の山」を眺めながらの疾走は、突然押し寄せてきた『これって、総工費かかっただろうなあ...』という冷静な分析と相まって強烈なインパクトを私の記憶に刻みました。(総工費、いくらだったのかなあ。ネットではうまく見つけられませんでした)


コースター好きでなくてもお勧めしたいレジーナですが、難点は都心からのアクセスがイマイチの "場所" ですね。ただ、園内のつくりがとっても昭和しており若者が近寄りそうもない割には、人の入りは悪くないようです。近くにライバルがいないからですかね。その東武動物公園2008年にはまた新しいコースターを導入するそうです。上述のようにレジーナの総工費は不明ですが、この新コースターのそれは約17.6億円とのこと。結構安いのですねえ。

*1:ディズニーランドじゃないところが埼玉県民らしい

*2:2000年3月オープン。国内で4つめの木製コースターとのこと