SANKEI-EXPRESS 試読版を手にとって

saitokoichi2006-11-02



昨朝のこと、会社の入っているビルの前で「本日創刊でーす」という掛け声とともに配られていた「SANKEI-EXPRESS」という新しい新聞の試読版をいただきました。なるほど、ここはサンケイビル前だ(笑) 木村拓哉さんを使ったTVCMが流れていたそうですが、テレビといえば今は「のだめカンタービレ」くらいしか見ているものがないので、その存在に気づいていませんでした。


で、この新しい新聞の感想。見た目の特徴は「小さい」、「カラー」、「上質紙」、そしてなにより「横書き」。読者ターゲットは20〜30代とのことなので、ぼくはあと3週間弱で想定外の読者になってしまいます。そういうこともあってか、肝心の記事の内容にいまひとつピンときませんでした。もっともっとトンガッていてもよさそうなんだけど、39歳11ヶ月のおじさんからは、なにか煮え切らない、焦点のぼやけた全体像を感じました。若者ターゲットなら、たとえばもっと国際ネタや音楽・映像ネタ増やすとか、せっかく横書きにしたんだからITネタにも注力するなどの姿勢があってもよいと思います。それと、Webからいいブログを転載するとか。(こりゃ難しいか)


技術面で言いますと、まず段組ね。小さいとはいえ、電車で読むことを考えると、「半分に折って読める」段組がほしいところ。そうじゃないと、結局縦書き新聞のほうがかえって読みやすいじゃん、となる。「カラー」はnice to have。「上質紙」は、正直おじさんにはわかりません、ぼくは重たくてやだなと思いましたが。


きっと、新聞読まない若い人っていうのがターゲットなんだと思うのですが、高くないとはいえ月に1,680円払って読ませるにはもっと別な何かがほしいところ。新聞読まない人は新聞はつまらないし役に立つとも思ってないから読まないわけで、面白いとか役立ちそうと思えば読む時間や場所は障壁にはならない。ひとつはタダにするという戦法もありますが、いまのサーチエコノミーの世の中で "(あたらしい)新聞" にどれだけ広告が集まるか微妙。じゃあやはりアイデア命ですね。上述の技術面に加えて、読者との双方向性は必須。「iza!(イザ!)」にオフィシャルブログがあるようですので、たとえばこういう場所は大切にしなくちゃいけないでしょうね。読者の中に飛び込んで行く姿勢を続けていけば活路はある(かも)しれない。


余談ですが、写真は東京サンケイビル前に突如登場したフットサルの会場(←会場っていうのは変? なんて呼ぶんだろう。野球なら「ダイヤモンド」とか言うけど)