理想的には機能名なんてないほうがよい (サイボウズLiveユーザー会より)


昨日は『サイボウズLive ユーザー会』に参加してきました。サイボウズの丹野さん (@mizuki_tanno)、大槻さん (@yukio) さんによる最新バージョンの新機能や今後予定されている機能強化の紹介に続いて、いきなりのグループディスカッション!*1 淡々と始まった会も、このユーザー同士の討議で一気に盛り上がりを見せました。

参考: サイボウズLiveについて


ディスカッションのお題は「サイボウズLiveへの要望」。ディスカッションの後の発表会ではさまざまアイデアが飛び出しましたが、その中でちょっと気になっていたのが「機能名のつけ方」についての議論。タスク管理が充実してるといいよね、という会話の中で、サイボウズLiveが企業ユーザーとともに狙っている家庭ユーザーを考慮すると「タスク管理」という名称はわかりづらいのではないか、という話になったのです。ぼくもその場では「たしかにこれはビジネスユーザー向けの言葉かも」と思っていたのですが、ユーザー会のメインイベント(?)である懇親会の席で、「いや、少なくとも子どもは大丈夫」ということをおっしゃる方がいらっしゃって、話を聞いてみてなるほど、と思ったのでした。


ゲーム世界ではカタカタ言葉が非常に多く使われます。もちろんそのゲーム内だけの造語もたくさんありますが、一方で、英語をカナにして使っているケースも多くあります。しかし、カナに接している子どもたちが「言葉の意味がわからない」と言って立ち止まっている様子を見たことはありません。彼らは、「言葉の意味から機能を想像して使う」のではなく「使ってみてどのような動きをするものなのか理解する」だけであり、はっきり言って名称など何でもいいのです。


そう考えると、「タスク管理」が難しいと感じるのは、タスクという言葉に何らかの意味を見出すことができる大人たちだけなのかもしれません。究極的には機能名というものはないほうがよいのかも。機能名というのは、まったく初めてそれに触れるひとにある程度の利用の道筋を与えるものである一方、逆に利用範囲を限定してしまうことにもつながりかねないものだからです。「タスク管理」と言われたらタスクを管理する目的以外に使えない、というある種の先入観を与えてしまうわけで、これはサイボウズLiveのような活用法に大きなポテンシャルを秘めるサービス提供者からするとちょっともったいない話じゃないかと思うのです。


サイボウズLiveの新機能としてもしタスク管理を名乗るなら、まずは「管理」という言葉を外しましょう。それこそ子どもにとって「管理」という漢字は余計な壁を作ってしまうような気がします。あとは、「タスク」がいいのか「やることリスト」がいいのかわかりませんが、その機能で何ができるのかをシンプルに表現する言葉を選べばいいと思います。そして将来的には、機能名をなくす?!


ユーザー会でいただいた「ボウズノート」

*1:あとから招待メールをよく読んだら、そう書いてあった…w