テロップコレクション

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テレビ番組中に画面下に表示される「テロップ」について。

 

「そもそもテロップ多すぎ」と気になされる方も少なくないと思いますが、今日メモっておきたいのはその中身、発言内容の修正(correction)表記のこと。

 

テロップでは、文字数の制限などの理由で発言内容をそのまま文字起こしをするのではなく、ある程度修正が入った形で表示することが多いと思いますが、その修正内容について最近(昔からあったのかもしれませんが)目について仕方のないものがいくつかあります。

 

ら抜き言葉の訂正
「見れる」、「受けれる」、などなど、正しい日本語としては "ら" を入れてそれぞれ「見られる」、「受けられる」なので、出れ微出演者や街頭インタビューされている方々の "ら抜き言葉" はテロップで修正表記されています。気にしなければいいのでしょうが、どうもこれが気になる。日常会話的には "ら" がなくても成立しているのだから(というより、割合で言えば9割以上、"ら抜き" で発言されているのでは?)、テロップでもそのまま表示すればいいのに、といつも感じています。

 

「すごい」と「すごく」
これも非常に多く目にします。本来「すごい」は形容詞なので名詞の前につけるべきで、一方、「すごく」は副詞なので動詞を修飾する言葉なのですが、ほとんどの方は「すごく」と言うべきところで「すごい」を使っています。これをテロップでは訂正して「すごく」と表記します。これも "ら抜き" と同じで、日常会話的にはもはや何の違和感もなくみな「すごい」を副詞的に使っているので、テロップ修正しなくてもいいのになあ、と思います。

 

「だし」と「できる」
これは訂正というよりは、かな表記か漢字表記か、の問題です。


料理の「だし」って、いつから「出汁」と表記するのようになったんですかね。むかしはかな表記だったように思います。個人的には「だし」を漢字表記するのは気持ちが悪くって、いまでも「でじる」と呼んでしまいます。かなのままでいいんじゃないかと思うんですが、漢字にしなくちゃいけない理由でもあるんですかね?

 

同様に「できる」。これも感じで「出来る」と表記されることがほとんどのように思いますが、「できる」と発声しているときに頭の中で「出来る」という漢字が浮かんでいる人ってどのくらいいるんですかね。漢字イメージしている人って少ないと思うんだけどなあ。


番外編:「バーサス」って何だ
これは今回の主題の「訂正」とは違うんですが、テレビ番組で頻出する「バーサス」(vs.)というナレーション。普通に「対」でいいんじゃないの?と感じてしまう私は昭和の古い人間なのかもしれませんが、少なくともテレビのナレーションで「バーサス」と言い始めたのはそんなに昔からではないはず。「バーサス」なんて、日常会話で出てきますかねえ?

 

在宅勤務が標準になってテレビを目にする機会が増えて余計に目につくようになったものばかり、なんか気になっちゃうシリーズでした。