ノーベル化学賞受賞に寄せて

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私たちの生活に大変身近でいまや欠くことのできない存在であるリチウムイオン電池開発への貢献で吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞されましたが、受賞に関する報道や吉野氏のインタビューを聞くにつけ、理系っていいなあ、と思うわけです。(文系を蔑んでいるわけではないので、念のため)

 

文系・理系という分け方がもはや意味がないのではないかとか逆に害であるとかといった議論はさておき、子供たちや若い人たちがもっともっと理系の道へ進み、生きやすい日本は作れないんだろうか、と、この手の報道を見るたびに強く思います。世界はテクノロジーの発展によって豊かになっていくと信ずるぼくとしては、学生(学費や就職先など)であるとか研究者(研究費や待遇など)への経済的、社会的支援をより強めていく政治がもっとできないんだろうか、と。ここには、医系の話も含みます。

 

少子高齢化が加速度的に進む日本だからこそ、なおさら、テクノロジーや医学を支える人材を育て、社会の基盤を頑強にしていくことは極めて重要な政治課題であり、いま最も求められていることのひとつであると考えています。