大戸屋でPutmenuを試してみる(Azureなんだぞ)


オフィス近所の大戸屋がリニューアルオープンしまして、注文は卓上のタブレットで、会計も無人精算機を使う形態に大変身。店員の仕事は客の席への誘導(と水出し)、注文品のデリバリー、あとはセルフシステムに戸惑っている人のサポート、という具合になりまして、準セルフサービスなお店となりました。テクノロジー業界人としては興味津々な接客システムである一方で、店員との触れ合いが激減してしまい一個人としてはなんだか少しさびしさを感じたりしています。


その大戸屋、「注文0分、会計0分」とぶちあげる「Putmenu」というサービスをリニューアルオープンとともに採用。ちょっとおもしろそうだったので、さっそく試してみました。


Putmenuとは、専用のスマホアプリからオーダーするメニューを事前に確定させておいて、店内で席についてから所定のワンアクションをすると]「注文」と「決済」が同時に完了するというサービスです。Putmenuじたいは大戸屋とは直接関係ない第三者によるサービスで、ボクシーズという会社が開発した飲食店向けサービス&アプリのことです。最近ではイオンモールが採用したそうで、すでに使ったことのある方も少なくないのではないでしょうか。


順を追って使い方のご説明です。


1. 専用アプリをダウンロードする
アプリストアで「putmenu」で検索するとすぐ出てきます。iOSAndroid対応です。


2. 決済準備設定をする
クレジットカードやその他の各種オンライン決済やキャリア決済にも対応。事前に決済情報を設定しておきます。(例: クレジットカード情報など)


3. 注文をする
アプリを起動すると、GPSと連動して近所でPutmenuが使える店のリストが出てきます。オフィスでアプリを使ったところ真っ先に大戸屋が飛び出してきました。



店を選んだあとは、表示されるメニューから好みのメニューを選択、「カート」へ入れます。お買い物サイトで一般的な「カート」、飲食店でカートと言われると微妙に違和感を感じますが、ま、そんなことは気にしないでおきましょう。


ということで、オフィスの席にいながら、今日の食事を注文することができました。(厳密にはこの時点では注文は確定していないのですが)


4. お店に行って注文を確定させる
お店に入って席に着くと、Putmenu対応のお店では各テーブルのところに「@」を左右反転させたようなシールが貼ってあります。本ブログ冒頭の写真がそれ。このマークの上にスマホを置いてアプリの「カート」から「注文する」ボタンを押すと、注文情報にテーブル番号がくっついてキッチンへ連絡が行く仕組みになっています。このマーク、PaperBeaconという技術を使ってテーブル位置を特定しており、スマホとはBluetoothで通信しているようです。(ですので、スマホ側ではBluetoothをオンにしておく必要があります)


以上でおしまい。本当に注文が通っているのか最初は不安になりましたが、ほどなく、注文したメニューが届いて一安心。通常のセルフ大戸屋の場合は注文品と一緒に注文伝票が届くのですが、Putmenuを使った場合はすでに決済が終わっていますので、レシートが届きます。食べ終わったら席を立ってそのまま店を出るだけ。なんだかAmazon Goでの経験を思い出します。無銭飲食の嫌疑をかけられたときのためにレシートは捨てずに持っておきましょうね。


余談ですがこのPutmenu、Microsoftクラウド「Azure」で動いています。こんなブログとかイオンでの事例とかありますので、ご参考まで。