史上最低の遊園地

1日遅れではありますが、エイプリルフールネタで。


4月1日と言えば、毎年思い出されるのは、「史上最低の遊園地」で度肝を抜いた豊島園の新聞広告。当時 (1990年) まだマーケティングなどというものに縁がなかった私にさえ衝撃的なエイプリルフール・パンチでした。


インパクトという意味では、あの広告に匹敵するものはそうそうお目にかかれないでしょう。だいたいにおいて、あそこまでネガティブなメッセージを、単にエイプリルフールのシャレというだけで許してしまう同園の懐の深さに、感動しました。


広告 --昨今の検索連動型ではなく、マスなもののこと-- って、難しいですね。いま私の会社でも、とある広告キャンペーンを準備中なのですが、ターゲットだメッセージだってさんざん議論しているものの、結局のところITベンダーの運ぶメッセージはITな人に届けることを考えた方がしっくりくるし、IT以外の方々にも影響を与えようと本気で考えるならば、相応の出費を覚悟しなくてはなりません。ひとつはっきりしていることは、広告キャンペーンって、継続的にやらないと効果薄いよね、ってこと。お金が潤沢でないからといって単発の広告で効果を得ようとするならば、豊島園の英断のような大きな賭けの意識を持って取りかからねば、無駄な投資になってしまう可能性は高いです。


ま、当たり前の話ですな。

(付記: 広告に書かれた文言はこちらにばっちり載っています)